第89回日本衛生学会学術総会

日本衛生学会 The Japanese Society for Hygiene

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学会長挨拶

 第89回日本衛生学会学術総会は、ヒトの傷病を予防し、生命と健康を衛ることを目的として2019年2月1日-3日に名古屋大学東山キャンパスで開催されます。本学術総会では、「異分野融合による次世代衛生学の構築」をメインテーマとして掲げ、以下の4項目を柱として、推進させていただく予定です。

 

1. 異分野融合:国民に安全・安心を提供するための「問題解決型衛生学」を推進するためには、社会医科学を含む医歯薬学に加え、環境学・検査学・看護学・食品化学をはじめとする幅広い理系分野の研究成果を融合することが不可欠となります。さらに、行政学・経済学・法学等の文科系学問の知識・技術を柔軟に取り入れることも必須となります。本学術総会では、できるだけ広い分野から異なる専門性を持った方に御参加いただけるように努力いたします。

 

2. 一体感の演出:本学術総会は、発表会場の数を絞り、より多くの参加者が同じ演題から学ぶスタイルで実施させていただきます(なお、フラッシュトークは、スケジュールの関係で中止になりました)。

3. 国際交流:日本は、種々の環境問題を経験し、克服してきました。一方、アジア諸国では、急速な経済発展により、環境問題が現在進行形で発生しています。さらに、経済のグローバル化により、先進国が環境汚染を誘発する作業工程を開発途上国に押し付ける構図もあり、問題は深刻化しています。こうした地球規模の環境問題は、もはや一国では解決できません。本学術総会では、開発途上国と先進国の双方向性アプローチに基づく国際交流を推進する予定です。

 

4. 若手研究者の啓発:若手研究者の育成は、日本衛生学会の重要使命の1つです。本学術総会では、市民公開講座形式による特別公演を実施し、研究者をめざす大学生・大学院生および若手研究者の啓発に貢献したいと考えております。

 

 以上に示させていただきましたように、日本衛生学会理事会からの御提案を受け、第89回日本衛生学会学術総会は、従来の学術総会とは異なるいささか革新的なスタイルで実施されます。私見ではございますが、本提案は理事会の危機感の表れとも感じております。本学術総会が、衛生学会における新たなステップとなるように、環境労働衛生学教室のメンバーが全力を尽くしますので、皆様の御理解・御協力を賜ることができましたら幸いです。

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